Nippon Animation
2013年は日本映画界において、劇場版アニメがかつてないほどに大好評の年でした。日本のアニメは依然として、世界でも知名度が高く、人気の輸出品となっています。
去年に引き続き、今年も「ニッポン・アニメーション」部門では、日本のアニメ業界の多様性を反映させると同時に、その一方で、あえてメインストリームとは違う、新たなプロダクションや配給を開拓する映画人を紹介します。例えば、マイクロファンディングサービスで資金を調達し制作された、湯浅政明監督のSMレスラーのロマンス作品「キックハート」や、ウェブアニメとしてスタートした後に日本の映画館で上映され、アニメ業界に新風を巻き起こすに至った吉浦康裕監督の「サカサマのパテマ」がその一例です。 また、アニメをビデオゲームと緊密に結び付けることにより、新しいマーケティングの可能性が生まれています。例えば大友克洋監督の「ショート・ピース(Short Peace)」と題した短編映画集は、「Short Peace月極欄子のいちばん長い日」というPS3ゲームと収録されて販売されています。
また今年度の映画祭では、光栄にもハリウッドのアカデミー賞にもノミネートされた山村浩二監督にお越し頂き、監督ご本人に、これまでいくつもの賞を受賞した自身の作品の数々をご紹介して頂きます。 山村監督が2008年以来講師を務める東京藝術大学は、2010年にザグレブ市(クロアチア)のワールド・アニメーション・フェスティバル、さらにオタワ市(カナダ)の国際アニメーションフェスティバルで、世界一優秀なアニメーション養成機関に指名されました。今回山村監督には、彼の教え子たちの作品もいくつか紹介して頂きます。
なお、当映画祭では、上映回数が非常に少ない1967年の希少な掘り出し物を楽しむこともできます。本来、白土三平氏の同名の有名漫画を実写映画として制作する予定であった、大島渚監督の「忍者武芸帳」は、資金調達が困難だったため、カメラやボイスオーバーにより実験的な静止画モンタージュのアニメーション作品として制作されました。
「ニッポン・アニメーション」部門は、アニメオタクだけではなく、アニメーション映画の世界に初めて触れ、その魅力や多様性を体験してみたい方にも、十分お楽しみ頂けます。






